オーナー様は市街地にあるスーパーマーケットの店舗跡地を月極駐車場として賃貸していました。しかし、30台以上の駐車可能な広い敷地にもかかわらず契約はわずか数台。古くからの市街地でしたから周辺店舗や施設も減りつつあり、今後も需要増の見込みは薄いという状況。このまま駐車場を続けていくべきかというご相談でした。
しかし、街の中心部にあり、交通量の多い県道沿いという立地。周辺地域からのアクセスも良好という好立地です。この価値をみすみす失うのももったいない話です。そこで、駐車場の一部に当時まだ数が少なかったコンテナ収納を設置して賃貸してはどうかとオーナー様に提案しました。
当初、建物の建築には消極的だったオーナー様も、コンテナなら移動や撤収が比較的容易である点や、敷地の維持管理にかかる手間の軽減、投資コストが数百万円程度と建物の建築に比べ少ない点を丁寧にご説明してご承諾をいただくことができました。
しかし、この地域におけるコンテナ収納の需要がどれほどのものかは正確に把握することはできません。どうしても未知数の部分が多く、認知度も低いため、借り手があるかどうかという不安材料は残りました。どちらかといえば投資額の低い提案でしたが、オーナー様にとってリスクは否めないものがありました。この不安を拭うため、さらに新たな提案をしました。それは当社が駐車場用地の一部を借り上げ、当社が購入したコンテナを設置させていただいて運用するというものです。これによってオーナー様のリスクは一挙に解決の方向になりました。
こうして現地調査と地代交渉の承諾、設置レイアウト・当社収支の確認を経て賃貸借契約の締結にたどり着きました。その後早々にコンテナ本体発注と敷地造成、募集準備、コンテナ設置を行って、地代の支払いが開始されました。
当社ではアパマンショップでの募集活動と看板設置、利用促進プロモーションを開始。同案件の認知度アップに努めています。現地の巡回も毎月定期的に行い、状況確認や敷地の維持管理を実施。異常があればオーナー様に報告提案する体制を整えています。